次亜リン酸アルミニウム(AHP)は、新しいタイプの無機リン系難燃剤です。水に難溶性で、リン含有量が高く、熱安定性に優れているという特徴があります。その応用製品は、高い難燃性、強い熱安定性、優れた機械的性質、耐候性といった特徴を備えています。
吸熱効果:次亜リン酸アルミニウムは熱にさらされると吸熱反応を起こし、周囲から熱エネルギーを吸収します。これにより物質の温度が下がり、燃焼プロセスが遅くなります。
絶縁層の形成:次亜リン酸アルミニウムは高温下で分解し、水蒸気とリン酸を放出します。水蒸気は冷却剤として作用し、リン酸は材料の表面に炭化物またはリン含有化合物の層を形成します。この層は断熱バリアとして機能し、下層の材料を炎との直接接触から保護します。
揮発性物質の希釈と消火:次亜リン酸アルミニウムは、可燃性揮発物質を吸収することで希釈・消火する作用もあります。これにより、炎周辺の可燃性ガスの濃度が低下し、燃焼が起こりにくくなります。次亜リン酸アルミニウムの難燃剤としての有効性は、添加剤の濃度と分布、混合材料、火災の具体的な状況など、様々な要因に依存します。実際の用途では、他の難燃剤と組み合わせて使用することで、その効果を高め、相乗効果を生み出すことがよくあります。
| 仕様 | TF-AHP101 |
| 外観 | 白い結晶の粉末 |
| AHP含有量(w/w) | ≥99% |
| リン含有量(w/w) | ≥42% |
| 硫酸塩含有量(w/w) | ≤0.7% |
| 塩化物含有量(w/w) | ≤0.1% |
| 水分(w/w) | ≤0.5% |
| 溶解度(25℃, g/100ml) | ≤0.1 |
| PH値(10%水性懸濁液、25℃) | 3-4 |
| 粒子サイズ(µm) | D50,<10.00 |
| 白さ | ≥95 |
| 分解温度(℃) | T99%≥290 |
1.ハロゲンフリー環境保護
2. 高い白色度
3. 溶解度が非常に低い
4. 優れた熱安定性と加工性能
5. 少量添加で高い難燃効果
本製品は、新規無機リン系難燃剤です。水に難溶性で揮発しにくく、リン含有量が高く、熱安定性に優れています。PBT、PET、PA、TPU、ABS、EVA、エポキシ接着剤などの難燃改質に適しています。ご使用の際は、安定剤、カップリング剤、その他のリン-窒素系難燃剤(APP、MC、MCAなど)の適切な使用にご注意ください。

