

TF-201S は、エポキシ接着剤の難燃添加剤として一般的に使用されています。
その機能は、耐火性を高め、接着剤の可燃性を低減することです。
TF-201Sは加熱されると膨張と呼ばれる現象を起こし、不燃性ガスが放出され、保護炭化層が形成されます。この炭化層はバリアとして機能し、熱と炎が下地の材料に到達するのを防ぎます。
TF-201S のエポキシ接着剤における作用メカニズムは次のようにまとめられます。
1. リン含有量:TF-201Sには、効果的な難燃成分であるリンが含まれています。リン化合物は可燃性ガスの発生を抑制することで燃焼プロセスを遮断します。
2. 脱水症状:TF-201Sは熱分解すると水分子を放出します。この水分子は熱エネルギーによって蒸気に変換され、炎を弱め、冷却するのに役立ちます。
1. 木材、高層ビル、船舶、電車、ケーブルなどの防炎処理、高効率膨張性コーティングなど、さまざまな用途に使用されます。
2.プラスチック、樹脂、ゴム等に使用される発泡型難燃剤の主防炎添加剤として使用されます。
3. 粉末消火剤を製造し、森林、油田、炭田などの大規模火災に使用します。
4.プラスチック(PP、PEなど)、ポリエステル、ゴム、発泡性耐火コーティング。
5. 繊維コーティングに使用されます。
6. AHPと組み合わせるとエポキシ接着剤に使用できます。
| 仕様 | TF-201 | TF-201S |
| 外観 | 白い粉 | 白い粉 |
| P2O5(w/w) | ≥71% | ≥70% |
| 総リン(w/w) | ≥31% | ≥30% |
| 窒素含有量(w/w) | ≥14% | ≥13.5% |
| 分解温度(TGA、99%) | >240℃ | >240℃ |
| 溶解度(10%水溶液、25℃) | 0.50%未満 | 0.70%未満 |
| pH値(10%水溶液、25℃) | 5.5~7.5 | 5.5~7.5 |
| 粘度(10%水溶液、25℃) | <10 mpa.s | <10 mpa.s |
| 水分(w/w) | 0.3%未満 | 0.3%未満 |
| 平均粒子径(D50) | 15~25µm | 9~12µm |
| 粒子径(D100) | <100µm | <40µm |



